京都からJRで50分、2026年に「琵琶湖北西」が選ばれる理由——近江今津に見るサステナブルな大人旅の新潮流
近江 今津——滋賀県高島市の琵琶湖北西部に位置するこの街が、2026年の今、国内外の旅行者から熱い視線を浴びている。京都や大阪などの主要観光地で過熱するオーバーツーリズムを避け、澄んだ空気と豊かな自然、そして本物の食文化を愛でる「静寂のラグジュアリー」を求める人々が集まり始めているのだ。
朝もやに煙る湖面から爽快な風が吹き抜ける港町。かつて若狭と京の都を結ぶ物流の要衝として賑わった近江 今津は、歴史的な街並みを大切に残しながらも、持続可能な体験型リゾートとして確かな進化を遂げている。
1. 混雑を避けた「琵琶湖北西」へ——2026年の旅行者が求める新たな価値

2026年の旅行トレンドにおいて、最も顕著な変化が「人混みを離れたローカル体験への回帰」だ。有名スポットを慌ただしく巡る旅から、一つの地域にゆったりと滞在し、心身を解放するスタイルへとシフトしている。
その受け皿として注目を集めるのが琵琶湖西岸エリア。湖と比良山系に挟まれた豊かな地形が織りなす景観は、日常のストレスから一瞬で解き放ってくれる力を持っている。
2. 神の島・竹生島への玄関口:湖上クルーズがもたらす極上の非日常

古来より信仰の対象として尊ばれてきたパワースポット「竹生島(ちくぶしま)」。この神秘的な島へと向かす定期船の発着港の一つが、今津港だ。
船が港を離れ、湖面をすべるように進むにつれて日常の雑音が消え去っていく。2026年の現在では、環境に配慮した静音船の導入が進み、湖上の澄み渡った空気と絶景を心ゆくまで堪能できるクルーズ体験が人気を博している。
3. 秘伝のタレと香ばしい煙:老舗が守る「今津うなぎ」と湖魚の味覚

美食家たちがこの地を目指す大きな目的が、伝統の食文化だ。特に香ばしい炭火の香りを漂わせる老舗のうなぎ専門店は、遠方から訪れる客で連日賑わいを見せている。
また、ほんのり甘辛く炊き上げた湖魚の佃煮や、伝統的なふなずしなど、湖の恵みを活かした料理の数々も健在。地元・高島産の近江米とともに味わう滋味深い料理は、ここでしか出合えない贅沢な味覚だ。
4. ざぜん草からメタセコイア並木へ:四季が織りなすフォトジェニックな自然
春の訪れを告げる可憐な「ざぜん草群生地」をはじめ、周辺には四季折々の表情を見せる自然スポットが点在している。
新緑から秋の紅葉まで年間を通して人々を魅了するマキノのメタセコイア並木へもアクセスが良く、サイクリングやネイチャートレイルの拠点として理想的だ。E-bikeをレンタルし、湖畔の風を感じながら走る爽快感は格別である。
5. ヴォーリズ建築と鯖街道の面影:歩くたびに時が止まる歴史散策
街中に足を踏み入れると、レトロで温かみのある建築が目に入る。建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手掛けた旧今津郵便局などの洋風建築は、どこか懐かしくノスタルジックな情景を作り出している。
かつて福井の若狭から京都へと鯖(さば)を運んだ「鯖街道」の宿場町としての歴史も深く、古い街並みや辻々に往時の面影が残る。路地裏をあてもなく歩くだけで、歴史のレイヤーを感じ取ることができる。
6. JR湖西線で快適アクセス:日帰りから滞在型リゾートへの深化
京都駅からJR湖西線の新快速に乗れば約50分。この圧倒的なアクセスの良さでありながら、都市部とはまったく異なる穏やかな時間が流れているのが最大の魅力だ。
近年では古民家をリノベーションした一棟貸しの宿や、長期滞在に対応したワーケーション施設が相次いでオープン。日帰りの立ち寄り地から、「滞在して深く味わう場所」へとその姿を変えつつある。 (出典: 近江 今津(Yahoo!ニュース))